岡山県玉野市にあった類人猿研究センター(GARI)で研究のパートナーとして暮らしていたチンパンジー8人。
彼らのようすを、写真を添えてつづってきた2004年8月から2013年3月までの「えにっき」の記録です。
女三人集まれば、チンパンジーもかしましい。
女三人、お昼過ぎ。ちょっとゴロゴロ。
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ロイ・ミサキ・ジャンバが集まるちょっと怪しげなこの部屋。 いったい何だと思いますか?
正解は・・・、チンパンジーが暖をとるための部屋です。
この部屋は、「温室」と呼ばれ、第一放飼場に設置されています。
だんだんと冷え込むこの時期から、チンパンジーたちはこの部屋をよく活用するようになります。
太陽の熱により室内が暖められるシステム。ハウス栽培と同じです。
この温室の"27分の1のミニチュア模型"を使った調査では、外の気温に比べて最大10度近くも室温が上がりました。 実物はそこまで温度が上がらないまでも、ずいぶんと暖かいようです。
もともとアフリカの熱帯林に生息するチンパンジー。 やはり寒さは苦手なのでしょう。 これから一段と寒さが増してくる時期。 厳しい冬は、もうすぐそこまで来ています。