チンパンジーえにっきイメージ

岡山県玉野市にあった類人猿研究センター(GARI)で研究のパートナーとして暮らしていたチンパンジー8人。
彼らのようすを、写真を添えてつづってきた2004年8月から2013年3月までの「えにっき」の記録です。

2006.5 「おかあさんのマネ」

ナツキ、生後10ヶ月。
体重は5.0㎏になりました。

まだまだ体は小さいのに、そこはやはりチンパンジー。
ものすごい筋力と運動能力を持っています。

片手で棒にぶら下がり、そこから懸垂だってできます。
ヒトの子どもで10ヶ月といえば、ようやくつかまり立ちや、つたい歩きをする時期ですが、チンパンジーのナツキは歩くのはもちろんのこと、
高いところからジャンプをするのも、草原を走るのもお得意です。

ナツキはお母さんに教えられなくても、お母さんのそばでお母さんと同じように過ごす中で、立派にチンパンジーらしく成長しています。

親子でごろごろ

同じようにごろんとなったり、

水飲みツバキ水飲みナツキ

同じように水たまりの水を飲んだり、

みんなでおいかけっこ

同じようにロープをつたっておいかけっこをしたりと。

また、第一放飼場でおこなっているナッツ割り実験の中でも、お母さんが石の道具を使って
固い殻のナッツを割って食べているのを横でじっくり観察しているナツキの姿が見られました。

母を見て学ぶナツキ

でも、残念ながらまだナツキにはナッツは割れません。石を持ち上げるところまではできるのですが…。

割れないからヤダ

結局、この日も石で遊んでおわってしまいました。

ナツキが一人前にナッツを割って食べることができるのはいつの日でしょう。

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