チンパンジーえにっきイメージ

岡山県玉野市にあった類人猿研究センター(GARI)で研究のパートナーとして暮らしていたチンパンジー8人。
彼らのようすを、写真を添えてつづってきた2004年8月から2013年3月までの「えにっき」の記録です。

2004.8 「見て学ぶ」

これは、獣医の洲鎌さんが唾液採取のトレーニングを行っているところです。
下唇を軽く引っ張ると、じわっと唾液がたまってきます。それをスポイトで採取するのです。
まずは、口を開けて待つ、またはスポイトの先を口中に軽く当てるだけのトレーニングです。

ロイはさすが!! 余裕の表情です。

ジャンバはちょっと緊張気味。なんだか、きちんと組まれた両手にも「緊張」が表れています。

ミズキは、ジャンバよりさらに緊張。唇まで硬くなりうまく口が開けられません。心なしか体ものけぞっています。

トレーニングでは緊張していたミズキも、それが終わると遊びの時間。
ヒトのやっていることを何でもやってみたがるミズキ。
この日も、スポイトを上手に扱い、床にたまっていたツバキのおしっこを夢中で集めていました。

「見て学ぶ。」 研究熱心なミズキを見習いたいものです。

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